2007年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2007年11月

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いよいよ始まったスタリオンシリーズ

草をはむハーツクライ
 期待の2歳馬フサイチギンガ、トレジャースマイルは残念ながら抽選モレ。次回以降の出走、デビュー戦を心待ちにしている。

 今回は先週から始まった「スタリオンシリーズ」に関連したニュースを報告してみたい。先日、世界有数の生産基地として名を馳せる社台スタリオンステーション(北海道安平町)が、岩手競馬にも13頭の所有種牡馬の配合権利を提供するというビッグプレゼントがあったが、さっそく20日、黄菊賞では日高軽種馬農協協賛によるアドマイヤボス賞、翌21日には社台SS協賛・ゴールドアリュール賞ウイナーカップが行われた。

 その社台SSがけい養する種牡馬全馬の今シーズン種付け頭数が発表された。第1位はネオユニヴァースの251頭(前年比4頭増)。当然だが、日高地区を含めても最高種付け数となり、供用3年目で種付け王の座に就いた。今春、ネオユニヴァースの当歳馬が9000万円を超える価格で落札されるなど、同産駒は生産地でも大絶賛の嵐。それを裏付けるように251頭もの花嫁を迎えるに到った。

 28日、芝2400m重賞・きんもくせい賞が実施されるが、副賞は他でもないネオユニヴァースの配合権利。賞金はもちろんだが、この副賞はダイヤモンド級のプレゼントとなるに違いない。

 参考までに第2位はウオッカの父タニノギムレット240頭(前年比116頭増)、3位はジャングルポケット231頭(前年比99頭)。以下、4位キングカメハメハ、5位ディープインパクト、6位アグネスタキオンで以上6頭が200頭の大台を突破した。
 また社台SS協賛「スタリオンシリーズ」他の種牡馬リストではフジキセキが160頭、クロフネ159頭、オンファイア153頭、ゴールドアリュール132頭、ダンスインザダーク116頭、ハーツクライ109頭、ソングオブウインド101頭、ファルヴラブ89頭、アドマイヤドン88頭、スニッツエル85頭、デュランダル70頭、トワイニング34頭となっている。デュランダルはシーズン中のアクシデントで配合数を大きく減らしてしまったが、いずれにせよすばらしいラインナップであることは間違いない。
【松尾康司】
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| テシオ情報局 スペシャル | 15:04 | trackbacks:0 | TOP↑

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社台SSが13頭の種牡馬、総額4000万円の破格の配合権利を提供

目録贈呈

~社台ファーム代表・吉田照哉氏インタビュー
取材日場所:10月17日 社台スタリオンステーション

 10月17日、午前9時より北海道安平町(旧・早来町)にある社台スタリオンステーションで「スタリオンシリーズ」実施の贈呈式が行われた。
 主な出席者は社台ファーム代表・吉田照哉氏、ノーザンファーム代表・吉田勝己氏。また岩手競馬から千葉英寛副管理者、岩手競馬馬主会会長・山本武司氏など。
 社台グループが「スタリオンシリーズ」協賛に動き出した経緯は、先に日高軽種馬農業協同組合が岩手競馬支援の一環として、アドマイヤボスの配合権利を3頭提供。すでに実施レースも決定済みだったが、その話を聞いた社台グループが「我々も是非、岩手競馬のために協力したい」と名乗りをあげ、所有馬13頭、総額にして4000万円という破格の配合権利を提供してくれた。
 この「スタリオンシリーズ」は馬産地・ホッカイドウ競馬でも好評を博しているが、指定レース優勝馬の馬主に対し、社台グループ所有の種牡馬の配合権利を副賞として贈呈するというもの。種牡馬リストは岩手競馬の公式ホームページでもご覧になれるが、主なところではフジキセキフジキセキ、ハーツクライ、ダンスインザダーク、クロフネ、ファルブラヴなど人気種牡馬が目白押し。またゴールドアリュール、アドマイヤドンなど現役時代、岩手で走って馴染みのスターホースもラインナップされている。
 そこで今回、テシオ編集部では社台ファーム代表・吉田照哉氏に直撃インタビューを行った。

―今回のスタリオンシリーズ、そうそうたる顔ぶれですね
「シンジケートを組んでいる馬、例えばディープインパクトのような馬は会員の皆さんにご同意を得なければなりませんが、我々の所有種牡馬なら何も問題がないので13頭を用意しました」
―あまりにも凄い馬ばかりなので正直、驚いています
「岩手競馬が廃止になると我々、生産界にとっても重大なダメージとなります。あんなすばらしい施設があるのに、廃墟になってしまったら日本の競馬の大きな損失です。これは岩手競馬だけの問題ではありませんから、何としても残してほしいと今回の行動になりました。それに私たちの祖先が岩手出身ですので、他人事とはとても思えません」
―ホッカイドウ競馬で早くからこのスタリオンシリーズを実施し、好評を博しています
「そう、北海道の成功例があるから岩手もいい効果が出ると思いますよ。これで岩手競馬の活性化の一助になってくれれば、こんな嬉しいことはありません。岩手の皆さんも何とか岩手競馬再生のために頑張ってほしいと願っています」

 社台グループは日本最大手というより世界でも有数の規模を誇る生産者。今回の種牡馬リストを見ても一目瞭然だが、社台グループは最大級のラインナップを用意してくれた。
 さっそく21日のウイナーカップ(3歳・盛岡芝1700m)では、ダート界の星といわれたゴールドアリュールの配合権が副賞となる。今年の初年度産駒から北海道のコバルトブルー、岩手ではセイントクイーン。またJRAでもゴールドストレイン、タケミカヅチ、マイネルアトレらが早々と新馬勝ちを収めており、しかも芝ダートを問わないというのだから、ファンの期待も高まる一方。今後も有名種牡馬が続々と提供されていくので楽しみにしてほしい。
【松尾康司】

(写真上・サンデーサイレンス像前での目録贈呈式 写真中・フジキセキ。毎年早々と満口になる人気種牡馬だ)

| テシオ情報局 スペシャル | 22:13 | trackbacks:0 | TOP↑

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南部杯特集2/安藤勝己騎手、「勝ちそーリベンジ」に登場!!

 先週9月30日、コスモバルクに騎乗した五十嵐冬樹騎手がトークショーに2度も現れて「勝ちそーリベンジ」は大いに盛り上がったが、今度は安カツこと、安藤勝己騎手がトークショー依頼を快く引き受けてくれた。第7レース終了後、真っ白のウインドブレーカー姿で現れた安藤勝己騎手をファンが確認すると、割れんばかりの歓声に包まれた。朝からの雨でイベント会場はアトリウム脇の階段下だったが、もう人、人、人でギッシリ。限られた空間だったせいもあってファンの凄いパワーに圧倒された。
 ではその時の安藤勝己騎手のトークを抜粋で紹介します。

―昨日のダイワメジャーは59キロのトップハンデを背負いながら、3着。収穫が大きかったのでは
「レコード決着だったからね。ひとまず馬体重も戻ってきたが、あのメンバーで負けるとは思っていなかった。本番(天皇賞)はもっと強いメンバーになるので、ちょっと不満が残った」
(小生はそれでも買いたい、と声を大にして言ってしまったが、少しぐらついてしまった。前々から正直に語る方だという印象だったが、まったく飾らずストレートに答えてくれる)

―今日、騎乗するサンライズバッカスについて
「気まぐれだから、跨ってみないと分からないところがある馬。それに休み明け(帝王賞3着後、3ヶ月休養)がちょっと不安。フェブラリーの時は見事にはまったけど、あれを再現できればいいけどね」
(ムムッ、このコメントを素直に受け止めれば良かったのになぁ)

―これからの期待馬は?
「来週、秋華賞に出走するダイワスカーレット。春に比べて跳びがゆったりして、気持ちもリラックスしていた。前回(ローズS)で成長を感じました。今年の3歳牝馬は非常にレベルが高くライバルも多いが、ダイワスカーレットでいい勝負になると思う」
(みなさん、14日の秋華賞でダイワスカーレットをどう御すか、注目してください。ウオッカとの駆け引きも見どころですよ)

――今年の連対率、勝率がずば抜けています。その理由は?
「欲を持たんことです」

坦々とだが、直球でズバリと答えてくれる安藤勝己騎手。隣にいたが、オーラがビシビシと伝わってきました。【松尾康司】

| テシオ情報局 スペシャル | 21:41 | trackbacks:0 | TOP↑

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南部杯特集3 コメント集

服部調教師
服部調教師「年を経ていい味がでてきたね」
 
 昨年、レース後の服部利之調教師のコメントが振るっていた。「勝ったことも嬉しいんやが、折り合いがつくようになったのが最大の収穫。これからも楽しみになったで」。その予言どおり、ブルーコンコルドは南部杯をきっかけに、JBCマイル(川崎)を快勝し、続く東京大賞典(大井)では2000mも克服。フェブラリーステークスこそ左回りに手こずって直線猛追したが、0.1秒差2着。しかし、かしわ記念でサンライズバッカスに見事雪辱を果たし、ダートG1で通算5勝。この1年間でブルーコンコルドは大きく羽ばたいた。
 今年の南部杯では2番手追走から自分でレースを作って完勝と、7歳とは思えないほどの充実ぶりだ。それゆえ今年も優勝後のインタビューをとても楽しみにしていたが、名言の連発。では服部調教師のコメントを再録してみよう。

――このレースは今秋初戦だからビッチリ仕上げた訳じゃない。でも帝王賞からマイナス2キロだから外見はできた感じ。これから段階を経て中味ができてくるんじゃないかと思っていたから、勝ててホッとしている。
 最初の1ハロンでスーッと行けたやろ。で、折り合いもしっかりついていたから昨年もそうだったが、また質が違う収穫があった。年を経ていい味がでてきたね。中年男の悪さ、チョイ悪オヤジみたいやな。次はJBCクラシック(2000m)。JBC3階級制覇と行きたいね。

* 3階級とは一昨年のJBCスプリント(名古屋)。これが自身の初G1制覇となったが、昨年は川崎のJBCマイルを優勝。これはコース形態の都合でおそらく1年限り。今度のJBCクラシック=2000mを制したら、前人未到というより今後も現れないであろう、大快挙となる。


2着 ワイルドワンダー(岩田康誠騎手)
 自分のレースをして力は出せただけに悔しい。向正面で何度か行きたがった。それで最後伸び切れなかった理由かも。

3着 カフェオリンポス(勝浦正樹騎手)
 補欠4番目で出られると思わなかったので、ギリギリ間に合わせて出走した感じの状態で臨んだが、元々の実力を考えればこのぐらい走ると思っていた。レースでは気分よく走らせることだけを心がけた(次走はJBCクラシック)

4着 キングスゾーン(安部幸夫騎手)
 まだ成長を続けて力をつけている。ペースに合わせた走りができたので、今後はG1でも同じような戦いができるのでは。最後は瞬発力の差だったが、今後も楽しみ(こちらも次走はJBCクラシック)

5着 サンライズバッカス(安藤勝己騎手)
 久々が影響した。中間も強い追い切りを2本しかやっていないし、動きもひと息だった。これで変わってくれることを期待したい。

| テシオ情報局 スペシャル | 21:37 | trackbacks:1 | TOP↑

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第20回南部杯(Jpn1)観戦記

ブルーコンコルド
当日はあいにくの雨模様だったが、レース間際になって雨も止み、岩手では今季初のJpn1開催を祝福しているようだった。ウィナーズサークルを中心に多くのファンも詰めかけ、オーロパークは前週のコスモバルク来盛の時と勝るとも劣らない熱気に包まれていた。
 サンライズバッカスが出遅れて後方3番手からの競馬。もう1頭タイキサファリも出遅れ気味だったが、他の12頭は好スタートを決め、注目の先行争いは外キングスゾーンが半馬身ほどリードし、内にブルーコンコルド。それを徹底的にマークするかのようにワイルドワンダーが5番手を追走する。
 前半3ハロンは36秒2。南部杯にしては遅いペースとなったが、驚くなかれ、上がり3ハロンが35秒3!結果的にこれが勝敗を分けた格好(特にワイルドワンダー)となったのだが、いかに重馬場とはいえ、ダートで上がり35秒3は地方競馬では滅多に見られないタイム。これがJpn1にふさわしいレースであったことを証明した。
 前半はひとまずスローだったのでサイレントエクセル、テンショウボスも流れについていけたのだが、直線を向くとさすがに一杯。優勝争いは3、4コーナーでもたついているブルーコンコルドを尻目に快調に飛ばすキングスゾーン、早めスパートをかけて先頭に並んだカフェオリンポス、3番手インのブルーコンコルド、そして道中は内にいたが、直線で外に持ち出したワイルドワンダーの4頭に絞られた。ワイルドワンダー
 元々、ブルーコンコルドは左回りの反応がひと息だったが、直線を向いてからの伸びがけた違い。最内にコースを選んでキングスゾーン、カフェオリンポスをあっという間に抜き去り、大外強襲ワイルドワンダーも半馬身差封じて完勝。堂々、1番人気に応えて南部杯2連覇を果たし、また自身のG1コレクトも6つに増やした。
 参考までに南部杯2連覇はトウケイニセイ、ユートピアに続いて史上3頭目の快挙。個人的な希望だが、ユートピアのように来春、ドバイ・ゴドルフィンマイルに挑戦してみてはどうだろうか。7歳馬だが、さらに凄みを増した印象があり、チャレンジして価値は上がることはあっても下がることは決してない。クラブのみなさん、関係者の方々、是非ご一考を。
 「ゲートを出てから考えようと思ったが、スローなら前の競馬をしようと考えていた。半馬身うしろだったが、もしキングスゾーンが完全に被せたら逃げようかとも。4コーナーまで手応えが良かったので、ワイルドワンダーも抑えきれるだろうと思っていました」と幸騎手。この“手応えが良かった”のコメントは、いつもの左回りに比べての意味。こちらは一瞬ヒヤッとしたが、幸騎手は十分、許容範囲だったのだろう。
 そしてインタビュアーの横テンが「これでフェブラリーステークスを制したらダートマイル完全制覇(南部杯、かしわ記念、JBCマイル)になりますね」と向けると、ニコッと笑って「フェブラリーは自分も狙ってみたい。JRAでも是非、G1を取ってみたい」と意欲を覗かせた。
 そう、これが最大の目標だろう。04年、フェブラリーS初挑戦5着を皮切りに、06年は4着、今年はサンライズバッカスの2着。また昨年はジャパンカップ・ダートにも挑戦したが、9着に沈んでいる。幸騎手にしてみればJRAで勝たないことには、最優秀ダートホースに選ばれないのは痛感したと思う。昨年はアロンダイドがジャパンカップ・ダートの1勝で選出されたのだからなおさらだ。
 でも、ドバイを狙ってほしいというのが筆者の勝手な願いなのだが。

【松尾康司】

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南部杯、有力馬の実力分析/地方他地区所属馬編

 ジンクライシス
 ジンクライシスが我々に強烈なインパクトを与えたのが04年、ジャパンカップ・ダート。当時、準オープンを勝ち上がったばかりの無名馬だったが、直線半ばで一旦先頭。最後はインをすくわれてタイムパラドックスの3着に敗れたが、一躍注目を集めるようになった。その後も善戦しながらビッグタイトルには縁がなく、昨年5月に北海道へトレード。心機一転、巻き返しを図った。その成果は札幌G3・エルムSでタイム差なし2着、そして昨年の南部杯でもJRA相手に互角の勝負を演じて3着に気を吐いた。
 しかし今季は順調さを欠いて使い込めず、前回も2ヵ月半ぶりの実戦。意表を突く大逃げの手に出たが、直線で一杯になって5着に沈んだ。今回も仕上がり具合が最大のポイント。実績的にはまったくヒケを取らないが、ジンクライシスの場合、状態がすべて。パドックの気配、そしてパドック情報をチェックしてほしい。
 
 キングスゾーン
 中央6戦未勝利(うち地方・名古屋で1戦0勝)から名古屋へトレード。下級条件から着実に白星を積み重ね、同時に地力もアップ。昨年11月、JBCスプリント(地元・名古屋)で初グレードに挑戦(8着)。以降、浦和記念2着、さきたま杯2着などの実績を作り、ついには前走・サマーチャンピオン(佐賀)で悲願のグレードタイトルを手に入れた。
 キングスゾーン、最大のセールスポイントは軽快な先行力と強じんな粘り腰。それゆえ小回りダートの方が持ち味は生き、コーナーわずか2つの盛岡1600mは疑問符がつく点は多い。ひとまずスンナリの流れが条件つきだが、大魚獲りまでは行かなくても3着に目はあるはず。

【松尾康司】

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南部杯、有力馬の実力分析/岩手所属馬編

 サイレントエクセル
 今冬は南関東へ長期滞在し、ダートグレード制覇を目指したが、まともに使えたレースは一度もなく無念の帰郷。岩手復帰戦に5月、シアンモア記念を選んだが、本来の動きには程遠く5着。以降に暗雲が立ち込めた時期もあったが、あすなろ賞で見事1着。昨年3歳No.2の実力を誇示したが、続くみちのく大賞典3着、マーキュリーカップ8着に敗れてテンショウボスに主役の座を明け渡してしまった。
 しかし牝馬路線2連勝で態勢立て直しに見事成功。トライアル・青藍賞でテンショウボスを完封、主役を奪い返してこのレースに臨んできた。
 本質的には忙しいマイル戦より1800m以上がベストの条件。サイレントエクセルの勝ちパターンははっきりしており、4コーナーを馬なりで追走できれば自慢の末脚が爆発。逆に3コーナーで早くも手が動いたら苦戦するケースが多く、道中の手応えがカギを握る。できれば前半はゆったりとした流れを期待したい。
 
 テンショウボス
 昨年までオウシュウクラウン、サイレントエクセルのNo.3。第三の男に甘んじていたが、今季大飛躍を遂げて古馬伝統のみちのく大賞典を快勝。その後もJpn3・マーキュリーカップ4着、クラスターカップ3着と地方馬で最先着を果たし、押しも推されぬ岩手トップを確定させた。
 しかし一連の激戦が残っていた青藍賞ではいつもの反応の良さが見られず、サイレントエクセルの2着確保がやっと。やや物足りないレースとなったが、その後は南部杯1本に絞って調整。元々、夏場はあまり強いタイプではなく、ようやく涼しくなってきて本来の動きを取り戻しつつある。また小回り水沢より馬場の広い盛岡の方が合うタイプ。その点に頼りに上位食い込みを狙っている。【松尾康司】

| テシオ情報局 スペシャル | 14:43 | trackbacks:0 | TOP↑

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南部杯、有力馬の実力分析/JRA編

ブルーコンコルド
 昨年、南部杯でJBCスプリント(名古屋)に続くG12勝目を飾ったが、レース後の服部調教師コメントが振るっていた。「勝ったことも嬉しいんやが、折り合いがついたことが最大の収穫。これで今後も楽しみになったで」と。
 この予言は見事、現実のものとなった。南部杯を皮切りにJBCマイル(川崎)、東京大賞典(大井)、そしてかしわ記念とGⅠ制覇のラッシュ。今ではG1で5勝をマークし、ダート界を代表する顔に君臨している。そのきっかけとなったのが南部杯だが、今年も元気に参戦。2連覇を狙って自信満々の登場となった。
 もちろん今年も人気を集めるのは間違いないが、あえてブルーコンコルドの死角を捜してみた。それはズバリ、左回りにある。ひとまず昨年、同コースで優勝しているので心配する必要はないと思うかもしれないが、実はコーナーでは若干もたついていた。特に4コーナーで顕著に現れたが、直線で盛り返しヒシアトラスを破って1着。決して左回りを克服したとは言い切れなかった。
 その弱点が出たのが今年2月、フェブラリーステークス2着だった。この時もコーナーでもたつき、どう見ても着すらなかったところから底力で2着を死守した。東京競馬場もご存知、左回り。時計の早いJRAダートコースが合わない面も否定はしないが、それ以上に左回りが気になる。しかも今回は1600mの内枠。仮に馬群に包まれて出るところを失い、コーナーでもたつくようなら他の馬にも十分にチャンスはあるはず。

サンライズバッカス
 ブルーコンコルドとは対照的に地方競馬のコースより、JRAダートコースが合うのがサンライズバッカスだ。それはカネヒキリに土をつけたG3・武蔵野ステークス、そして今年のフェブラリーステークスを上がり35秒0という脅威の末脚でもぎ取ったことでも明らか。
 一方、かしわ記念(船橋)はブルーコンコルドの5着、帝王賞(大井)はボンネビルレコードが大駆けしたが、ブルーコンコルドからコンマ2秒遅れの3着に敗れている。
 ではオーロパークの適性はどうなのか。参考となるのは3歳時、カネヒキリが快勝したダービーグランプリだ。当時、サンライズバッカスは条件クラスから3連勝で臨んだが、カネヒキリはすでに押しも推されぬダート界の帝王。その0.4秒差2着なら上々の結果でマークした盛岡ダート2000m2分4秒2は3歳馬では出色のタイム。大井、船橋よりもコースは間違いなく合う。
 例えれば東京競馬場ダートと船橋、大井競馬場の中間に位置するのがオーロパークの1600mなのではないか。しかも幸いなことに、切れる脚勝負型のサンライズバッカスにとってコーナーが2つというのは好材料。そこに逆転の余地がある。

ワイルドワンダー
 一貫して中央を舞台に走り続け、芝では芽が出なかったが、ダートでは通算8勝。父ブライアンズタイム、母父サンデーサイレンスならそれも納得で、ダート戦で着外に沈んだのは昨年、平安ステークス6着、エルムステークス8着のみ。これは当時まだキャリア不足だったということで、今年はひと皮もふた皮もむけた。
 エルムS後、6ヶ月ほど休養に入り、復帰初戦は今年2月のスバルステークス。さすがに長休明けでレース勘を取り戻せず3着に終わったが、それ以降は圧巻の3連勝。特にここ2戦はダート重賞・アンタレスステークス、プロキオンステークスで連勝したもので、秘めた素質がようやく開花したと解釈するのが妥当だろう。
 最大の武器はダートで信じられないような末脚。まさにかみそりの斬れといっても過言ではなく、直線で一刀両断のタイプだ。牡馬にしては450キロ前後と決して大型馬ではなく、初の地方ダートがカギを握る(これが死角)が、今の勢いを持ってすれば一気にG1に上り詰めることも決して夢ではない。

 カフェオリンポス
 3歳時にG1・ジャパンダートダービーを快勝。その後、脚部不安のために5ヶ月の休養を余儀なくされたが、復帰初戦・師走S(中山)で2着に食い込み、健在振りを誇示した。以降もダートオープンでは3勝マークしているが、ダートグレードではあと一押しが足りないレースが続いている。
 それでも2月のフェブラリーステークスではサンライズバッカスの0・7秒差4着は底力があってこそ。今回はオアシスS(8着)以来、5ヶ月ぶりの実戦となるが、意外にもテッポー駆け実績があり、当日の気配次第だが、2着候補に押さえたいところだ。【松尾康司】

| テシオ情報局 スペシャル | 20:35 | trackbacks:0 | TOP↑

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コスモバルク来盛、顛末記

コスモバルク/OROカップ
 9月30日、本場(盛岡競馬場)の入場者数が6324人。この数字だけでコスモバルク来盛効果は語れない。6月24日、ウオッカ、アドマイヤムーンなど史上最高メンバーがそろった宝塚記念が7840人だから、1500人ほど「OROカップ」の入場人員は少なかったことになる。しかも当日はG1秋のシリーズ開幕初戦・スプリンターズステークスが行われ、一見するとコスモバルク効果はさほどなかったとも受け取れる。
 ではこんなデータはどうだろう。当日、盛岡場外・ウマっこ大通の売上げが約190万円。これは普段の日曜日に比べると非常に少なく、おそらくファン心理はこう働いた。今回は街中場外ではなく生で国際G1ホース・コスモバルクが見たいと、わざわざオーロパークへ駆けつけたのだと。
 もう一つ興味深いデータがある。7月16日、今年第一弾のダートグレード「マーキュリーカップ」はオーロパークで実施したが、その時の入場者数が4748人。そして武豊騎手の参戦で沸き、99年のマーキュリーカップ以来、実に8年ぶりにダートグレードが実施された「クラスターカップ」が5183人。しかし今年のOROカップでは以上の2レースを大きく上回るファンがオーロパークを訪れた。
 実際、凄い熱気だった。第1レースから3レースぐらいまでは人の動きがまばらだったが、レースを重ねるごとにどんどん増え、5レース終了後に一つ目の大きな波が巻き起こった。
 そう、五十嵐騎手のトークショーがあったからだ。自分もそのトークショーの出演者として立ち会ったのだが、まさに圧倒されるようなムードがパドック脇の特設ブースを取り囲み、人のパワーがこんなにも凄いものかと実感した。最高潮に達したのはレプリカゼッケンのプレゼントを五十嵐騎手と直接、じゃんけん抽選をしたとき。アイコ、もしくは負けは権利が無くなるのだが、そのファンの落胆たるや半端じゃなかった。
 しかし当選者には期せずして拍手の嵐。また負けた人は自発的にしゃがみ、じゃんけんの迷惑にならないようにするなど非常にマナーが良かった。実はこの企画を立てたとき、進行がスムーズに行くか不安があった。しかも想像以上にファンが集まり、もしかすると収拾がつかないのではと心配したが、それはアッサリ吹っ飛んだ。
 6レース終了後にも五十嵐騎手はファンの前に現れてくれた。レース騎乗が8レースにあるにもかかわらず、快く引き受けてくださり、2回目のトークショーも最高に盛り上がった。ここでもファンの熱意、ありがたさを実感した次第。
 レース報告は別のコーナーで紹介するが、感動したのはゴール後、大拍手が巻き起こったこと。歓声、声援はビッグレースの常だが、あのときのファン心理は無事にコスモバルクが走ってくれたこと、そして万が一を心配していたが、ちゃんとファンの前で勝ってくれたことに対する感謝の拍手だったと思う。実際、コスモバルクが最先着でゴールしたのは昨年5月、シンガポール国際競走以来のこと。国内ではなんと04年9月、日本レコードを樹立したセントライト記念以来、丸3年ぶり。レースの格はともかく、この瞬間をファンは待っていたのだ。
 口取り写真にも遠方からもやってきたファンが参加し、またその日、ファンクラブから寄付をいただいたお金で横断幕「行げぇ!!コスモバルク」作り、それに寄せ書きをみんなで書いたのだが、それも口取り写真に加えてもらうことができた。コスモバルク効果、それは盛岡競馬場へ来場したみなさんが証明してくれるだろう。【松尾康司】

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OROカップ報告

コスモバルク
馬インフルエンザ渦が有形無形に尾を引いていた岩手競馬だったが、コスモバルクが一気に吹き飛ばしてくれた。実際のところ、岩手が他地区の移動制限を解除しなければコスモバルクは来盛できなかったし、解禁後、全国に先駆けて交流レースを復活させたのが他でもない、今回の「OROカップ」だった。
 コスモバルクが盛岡競馬場入りしたのは28日、午後6時半頃だったが、可能な限り密着取材を行った。レース前日にスクーリングを目的とした芝コース入り。ウォーミングアップもずっと追いかけたが、その前に担当の成田調教厩務員はこうボソリと言った。「環境が変わってちょっとイライラしている」と。これまでコスモバルクは地元・北海道競馬以外では直接、競馬場入りは一度もない。しかし今回は長距離輸送後に競馬場へ直接入ったものだから戸惑いを隠せなかったようだ。また前日(土曜)にレースが行われ、遠くで聞こえてくるファンファーレにも過敏に反応した模様だ。
 それは当日の馬体重に現れていた。前走(瑞穂賞)比、マイナス9キロの507キロ。スクーリングでは鞍をつけて体重を量ったところ、517キロだったから実体重はおそらく512、3キロ。そこからさらに5キロぐらい減った計算になり、初めての環境が影響したことは間違いない。
 とは言ってもコスモバルク陣営にしてみれば許容範囲。肝心のパドックでも気合いは表に出していたが、激しく入れ込んでいる風ではなかった。これは余談だが、コスモバルクは2人引きのケースが多いが、急きょコスモビューファームからも助っ人・九鬼さんがやってきた。昼頃に到着したという話だが、コスモバルクのことを考えれば居ても立っても居られなかったのだろう。
 またマイネル軍団の総帥・岡田繁行氏も前日までとは一転、飛行機で駆けつけ、美佐子婦人、マネージャー夫妻、ライターの川村さんなど結果として大応援団が盛岡競馬場を訪れた。もちろんファンクラブの方も多く駆けつけ、改めてコスモバルクの存在の大きさを実感した次第。
 さて、レース。大方はコスモバルクがスピードの違いで逃げるだろうと見ていたが、オグリホットを先に行かせ、2番手トミケンマイルズの直後外にコスモバルクがつけた。これは意外な展開だったが、1コーナーのカーブが小回りゆえにきつく、そこで無理をしたくないと五十嵐騎手が判断したのだと思う。
 必然的に流れはスローペースとなり、2コーナー過ぎからコスモバルクは若干掛かり気味。それを五十嵐騎手がうまくなだめて3コーナーからジワジワと進出。これは田部調教師「早めにスパートをかけたほうがいい」との指示によるもので、早くも2番手につけていつでも抜け出せる態勢。
 そして4コーナーを回って五十嵐騎手が軽く一鞭を入れたら、コスモバルクは矢のように反応。一瞬のうちに後続を引き離し、ラスト100mは追ったところなし。馬なりで2着ボスアミーゴに4馬身差もつけてしまった。
「最後は遊び遊び走っていたが、実力が違いますからね。それでも久々の勝利は素直にうれしいですし、天皇賞へ向けて弾みもつきました」と五十嵐騎手。
 以前のようながむしゃらさは影を潜め、大人の競馬を披露してくれたコスモバルク。五十嵐騎手のコメントにあったように、今回のOROカップ勝利で弾みをつけて是非、JRAのG1を制してほしい。【松尾康司】

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